xAPI LRS cmi5を使ったEラーニングをwebマーケティングに置き換えてみたら分かったこと -その1-

xAPI,LRS,cmi5は聞いたことがありますか?

最近耳にすることが増えてきた「xAPI」、「LRS」、「cmi5」という単語について皆様はお聞きになったり目にしたことはありますでしょうか。
こちらの用語は主にEラーニング業界で最近使用されている新しい用語の一つで、2013年4月より定義が始まりました。
まだ数年前に米国より発信がされている段階ですので日本ではそこまで浸透していないのが実情かと思われますので、以下簡単な説明を記載させていただきます。

xAPI とは

xAPIは読み方を「エックスエーピーアイ」と言い、元々は「Experience API」から名称がつけられたようです。
xAPIとはEラーニングの現行世界標準であるSCORM(読み方はスコームでSharable Content Object Reference Modelの頭文字の略)の次期規格として、「訓練&学習アーキテクチャ」コンポーネントの第一弾の規格として発表がありました。

SCORMも詳細の説明を行うと奥が深いのですが、LMS(Learning Management System)というEラーニングシステムと教材コンテンツの間のインターフェースやデータ形式を規定した標準規格となります。SCORMに沿った教材コンテンツはSCORM対応のLMSであれば、提供している会社が違っても利用ができるということとなります。

SCORMの引用先参考URL
http://www.elc.or.jp/edtech/scorm/
LMSの引用先参考URL
http://www.elc.or.jp/keyword/detail/id=35

発表元はどこか

どこが発表したかと言いますと、米国 ADL(Advanced Distributed Learning)という米国の国防総省系組織により公開。
ADLは1997年に設置されており、企業や団体として法人格を有している組織ではなく、国防総省の内部組織として、Eラーニング規格のSCORMを提唱し、世界にその採用を促しているとのことです。
ADLの引用先参考URL
http://www.elc.or.jp/keyword/detail/id=1

日本で言えば防衛省の中の組織の一部が、Eラーニングの規格を考えて学校などの教育機関やIT業界に提唱を行っているというようなイメージをお持ち頂ければわかりやすいでしょうか。

ちなみに中野敬子さんという方が取り上げられている
【ペンタゴンに日本人として初勤務。防衛省に15年間勤務した女性が見た「世界トップリーダーのコミュニケーション術」】
という記事が良い記事でしたのでお時間ございましたらぜひご参照をお勧め致します。
http://www.lifehacker.jp/2016/04/160426pentagon.html

xAPI で出来ること

ここまで前置きが長くなってしまったのですが、SCORMがLMSと教材コンテンツの間の統一規格を元に学習履歴をマネジメントするのに対して、xAPIはチャットやSNSを始め、オフラインの研修やOJT、人事情報や業績情報など今まで一元管理することが出来なかったデータ情報を人に紐付けることが出来ることとなります。つまり、学習教材に限定されず、多様なトレーニング・トラッキングの履歴データを収集・蓄積し分析することが可能です
そして、その履歴データを入れるデータベースをLRS(Learning Record Store)と呼び
・ 多様なデバイス(アプリ)からのデータ記録と取得
・ 学習履歴の複数記録
・ より細かい履歴時間の記録と取得
・ 個人に限らずチームにおける経験の記録と取得
・ インタラクティブ教材における学習の記録と取得
などの実現が出来るようになります。

さらに、このLRSはeラーニング教材に限定されず、外部システムと連動することで多様な活用も実現が可能となり、
・ 外部システムにおける履歴とeラーニングLMS履歴との照合
・ シミュレーションシステムにおける詳細練習時間の個別把握
・ 認証を通して学習履歴ポータビリティが社会全体で実現可能
・ 人事情報と行動上を元にコンピテンシーを調査、作成が可能

xapi/lrs



つまり、これらを例えばリアル店舗を持っている会社のECサイトを利用したwebマーケティングに置き換えてみると、受講者が顧客、学習教材がコンテンツ、LMSがCRMシステムとなり、キャンペーン管理を効率的に行うことが出来るのに対し、xAPIはキャンペーン以外にも過去の購買情報、サイト閲覧履歴、顧客ランク、実店舗での来店情報など様々なトラッキングの履歴データ(ビッグデータ)を収集・蓄積し分析することが可能となります。

xAPI、LRSを元にしたサービス
https://xapi.co.jp

xAPI、LRSを元にした学習管理システムのリリースについて
http://www.gingerapp.co.jp/information/cmi5-lms/

まとめ

xAPI、LRSを利用することで従業員及び関係者と言う社内のヒトに対するコンピテンシーを調査、作成が可能になることに対して、webマーケティングでは顧客と言う社外のヒトのコンピテンシーを調査、作成が可能になることがわかります。
一見関係の無いようなEラーニングとwebマーケティングですが、様々な各種履歴を元にしたデータを集めてヒトに対する学習、応用をすることで会社の業績を上げていくために必要なことであると言う意味では似ている部分が多いのでは無いかと考えられます。
次回はcmi5と言う言葉についても考えてみたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。